2022年5月22日日曜日

オカトビムシ Morinoia humicola (Martens, 1868)

   Amphipoda 端脚目>Senticaudata亜目>Talitridae ハマトビムシ科 

図1a:オカトビムシ♂
2021年9月石川 林道わきの落葉下 スケールは3㎜

 体長7-8㎜の小型のハマトビムシ。本州各地の湿った林床に生息し、条件がよければ都市部でも見ることができる。

 ニホンオカトビムシ(M. japonica)に非常によく似ているが、本種は腹肢の外肢・内肢の長さが柄節の70%以下であることと、第3尾肢副肢の長さが柄節の50-60%であり、先端に1本の長い棘と数本の短い棘をもつことから区別できる。


図1b:水の流れる側溝の中でコケをかじるオカトビムシ

 水中でも活発に活動する姿がみられるが、ずっと水の中にいれておくと窒息して死んでしまう。


<参考>
・森野浩(2015)ヨコエビ目. In; 青木淳一. 日本産土壌動物 分類のための図解検索 第2版. 東海大学出版部, pp.1069-1089.
・Hayashi, M & Morino, H (2004) Taxonomic studies on the Talitridae (Crustacea, Amphipoda) from Taiwan. Ⅱ. The genus Platorchestia. Publications of the Seto Marine Biological Laboratory, 40 (1-2), pp. 67-96.