2022年2月10日木曜日

マルミウミノミ Tryphana malmii Boeck, 1871

    Amphipoda 端脚目>Hyperiidea クラゲノミ亜目>Tryphanidae マルミウミノミ科 

図1:マルミウミノミ♀
2021年12月静岡 スケールは0.5㎜

 雌は最大6㎜、雄は最大5㎜ほどの小型のクラゲノミ。雄は頭端が尖り第2触角が伸長することで雌雄を判別できる。記載時の種小名は「malmii」であるが、「malmi」と綴られている文献が多い。

 大西洋・インド洋・太平洋・地中海の温帯域から記録されている。海面~水深200mから採集されており、表層性だと考えられている。生態に関してはほとんど情報がないが、数種のヒドロ虫綱のクラゲのメデューサや群体などから採集されている。

図2a:頭部は丸い

図2b:触角と胸脚

 雌の第2触角は特徴的で、幅広い2節からなり先端は丸い。第1・2咬脚は単純型。第3~6胸脚は把握型(prehensile)。第7胸脚は小さいものの他の胸脚と似た形をしていて、7節ある。

図2c:尾部

 尾節板は小さい。

<追記>

 Alamyでゲオルク・オシアン・サーシュ氏によるマルミウミノミの詳細なスケッチを見る(買う)ことができます。

<参考>

・Vinogradov M.E., Volkov A.F. and Semenova T.N. (1996) Hyperiid amphipods (Amphipoda, Hyperiidea) of the world oceans. Smithsonian Institution Libraries, 632pp.
・森美由貴・鈴木夕紀・八巻明香(2010)日本周辺海域における端脚目クラゲノミ亜目全出現種リスト. 日本プランクトン学会報, 57 (1) , pp. 41-54.
・ Zeidler W (2016) A review of the families and genera of the superfamily PLATYSCELOIDEA Bowman & Gruner, 1973 (Crustacea: Amphipoda: Hyperiidea), together with keys to the families, genera and species. Zootaxa, 4192 (1) , pp. 1-136.
・Boeck A (1871) Crustacea amphipoda borealia et arctica. Forhandlinger i Videnskabs-Selskabet i Christiania, 1870, pp. 83-280.